2025年04月14日
■ はじめに:建設業の宿命、避けられない“労災”リスク
建設業界は、インフラ整備や都市開発に欠かせない重要な産業です。しかしその一方で、労働災害(通称:労災)が発生しやすい業種としても知られています。
▷ 労災は「他人事」ではない
国土交通省の資料によると、建設業は全産業の約3割以上の死亡災害を占めており、年間1万人を超える労災事故が報告されています。
主な原因は以下の通り:
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高所作業による墜落・転落
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重機・クレーンなどとの接触事故
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足場の不備や資材の落下
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酸欠・中毒などの災害
中小企業や個人事業主にとっては、1件の労災でも経営に深刻な影響を与える可能性があります。
建設業で労災が降りないケースがある
建設業で「労災が降りない(労災保険が使えない)」と言われるケースには、いくつかの理由と背景があります。以下でその主な原因を分かりやすく解説します。
❓ 労災が降りない主な理由とは?
① 労災保険に未加入だった
とくに一人親方(個人事業主)や外注の職人の場合、元請けの保険ではカバーされず、自ら「特別加入」していないと労災保険の対象外となります。
🔍 ポイント
労災保険は本来、雇用されている労働者が対象
一人親方やフリーランスの職人は**任意加入(特別加入)**が必要
② 労働者性が認められない
事故に遭った人が、形式上「請負契約」や「業務委託契約」とされていた場合、労働者ではない=労災の対象外と判断されることがあります。
💡 たとえ契約上は請負でも、実態が「指揮命令を受けていた」などの場合は、労働者と認定されるケースもあります。
③ 正しい手続きがされていない
労災の申請には、所定の様式での届け出や証明書の提出などが必要です。申請不備・書類不足・虚偽報告があると、保険給付が受けられない場合があります。
④ 業務外の事故と判断された
労災保険は「業務上または通勤中の災害」に限定されます。
認められる例 | 認められにくい例 |
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現場での作業中のケガ | 昼休みに私的に外出中の事故 |
資材運搬中のぎっくり腰 | 勤務時間外のトラブル |
通勤中の交通事故(合理的経路) | 通勤途中の寄り道や遊びの途中 |
⑤ 元請が労災を隠している(労災隠し)
一部の現場では、労災として処理すると元請けの評価が下がるため、「労災として申請するな」「自己責任にしろ」などと圧力がかかることがあります。
⚠️ これは違法行為です。
労災隠しは労働基準監督署に通報すれば罰則が科されることがあります。
✅ では、どうすれば労災が“ちゃんと降りる”のか?
✔ 一人親方は「特別加入」しておく
→ 労働保険事務組合経由で加入できます。費用は年間で約5万円前後〜。
✔ 請負でも「実態としての労働者性」があれば申請できる
→ 指揮命令・勤務時間の拘束などがある場合は、労災として認められる可能性あり。
✔ 事故の証拠を記録する
→ 写真・動画・作業指示書・診断書などを残しておくと、後の申請が有利に。
✔ 労働基準監督署に相談する
→ 労災隠しや申請拒否に遭った場合は、匿名でも相談可能。
しっかりと労災として対応するには
「建設業=労災が降りにくい」というイメージがありますが、実際には次のような対策で正しく労災を申請・受給することができます。
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✅ 保険加入(特別加入含む)を事前に確認
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✅ 契約形態より“実態”を重視して対応
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✅ 事故が起きたらすぐ記録と相談
■ 労災が資金繰りに与えるリアルな影響
労災が発生した場合、建設会社は次のような支出・損失に直面します。
💸 主なコスト
項目 | 内容 |
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補償費用 | 治療費、慰謝料、労災未加入時は全額自己負担 |
作業停止 | 工期延長、再調整による違約金発生 |
安全対策の強化 | 足場の再設置、保護具の新調、安全教育など |
社会的信用の損失 | 元請・発注者からの取引停止の可能性 |
🧾 売上への影響
労災が発生すると、現場が一時中断され、予定していた売掛金の入金が後ろ倒しになるケースが多くあります。その結果、以下のような「資金繰りの崖」に直面します:
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支払い(資材費、人件費、リース料など)は予定通り
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入金(請求書支払い)は遅れる
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資金ギャップが発生
このようなとき、銀行融資では審査が間に合わず、クレジットカードや借入に頼るのも難しい…。そんなとき、ファクタリングが強い味方になります。
■ ファクタリングとは?建設業に特化した資金調達法
📌 ファクタリングの基本
ファクタリングとは、未回収の請求書(売掛金)をファクタリング会社に買い取ってもらい、現金化を早めるサービスです。
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✅ 借金ではないため信用情報に影響なし
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✅ 担保・保証人不要
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✅ 最短即日で現金化可能
📌 建設業との相性が抜群な理由
特徴 | 建設業にとってのメリット |
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請求から入金までのタイムラグがある | ファクタリングで即現金化可能 |
工期遅延や予算超過が起こりやすい | 急な資金調達に対応可能 |
下請け構造で資金が末端まで回りにくい | 自社単体で資金を確保できる |
銀行融資の審査が厳しい | 審査スピードが速く、柔軟な対応 |
特に「2社間ファクタリング」は発注先に知られずに資金化できるため、元請との関係悪化を避けつつキャッシュフローを確保できます。
■ 労災発生後にファクタリングを活用した実例紹介
✅ 事例①:地方の外構工事業者(従業員8名)
「作業員が現場で転落し、数週間の入院が必要になった。補償金や人員補填の費用が嵩み、月末の支払いがピンチに。請求書をファクタリングで即日資金化し、何とか乗り越えることができた。」
✅ 事例②:足場設置会社(法人3期目)
「労災後の調査で1週間現場停止になった。工期の延長により支払いサイトがズレ、資金ショート寸前に。紹介されたファクタリング会社を利用して即日200万円を確保。」
■ おすすめファクタリング会社(建設業対応)
会社名 | 特徴 | 対応スピード | 手数料 | 建設業対応 |
---|---|---|---|---|
ソクデル | 全国展開・建設業の事例多数・即日1000万まで対応 | 最短60分 | 5%~ | ◎ |
オヤカタペイ | 建設業特化・小口対応・オンライン完結 | 最短即日 | 5%~ | ◎ |
■ ファクタリング導入の流れ
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請求書・必要書類の提出(メール or LINE)
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審査(数時間〜1営業日)
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契約(電子契約 or 対面)
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入金(最短当日)
■ ファクタリングの注意点
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手数料相場は5%~30%、過度に高い業者には注意
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違法な貸金業者に注意(売買契約ではなく貸付になっている場合)
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2社間か3社間か、自社の状況に応じて選択を
■ まとめ|“事故対応×資金繰り”の両輪で安定経営を
建設業では、労災は「いつ起きてもおかしくない」前提で考える必要があります。
そして、労災によって一時的な出費や売上の遅延が発生した場合、スピード感のある資金調達手段を持っているかどうかが、生死を分ける鍵になります。
ファクタリングは、危機的状況を乗り越える“第二のライフライン”です。
✅ よくある質問(FAQ)
Q. ファクタリングはどんな会社でも使えますか?
A. 基本的に法人・個人事業主のどちらも利用可能です。売掛金(請求書)さえあればOK。
Q. 労災があったことをファクタリング会社に伝える必要がありますか?
A.伝えた方がよいでしょう。伝えなかったことでファクタリング契約中にトラブルが起きては元も子もありません。
Q. 税務上の扱いは?
A. ファクタリングは売掛債権の「売却」であり、借入金ではないため負債に計上されません(オフバランス処理)。
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ソクデル
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カテゴリ:ソクデル情報館